企画開発本部
静岡第2企画部 第3課
佐野 初奈
将来に不安なく働ける、女性にやさしい会社
「楽しいです。モノをつくることが好きなので、デザインを起こしているときは、時間も忘れて没頭していますね。」
企画開発本部でグラフィック・デザイナー(GD)を務める佐野初奈さんは、笑いながらそう答えてくれた。
2019年3月に中途採用で入社した佐野さんは、結婚を機に転職を考えるようになった。希望条件は、これまでのデザイナーとしての経験を活かせること、そして将来、家族ができたときのために産休・育休などの制度がしっかりしている会社という2点だった。
その中でレックが候補にあがった。大きな会社でデザイナーとして働くことはできるのか。面接時は不安のほうが大きかったが、見事に採用され、いざ勤務してみると、その居心地の良さに、今は仕事が楽しくて仕方がないという。
「職場には妊婦さんや子育てをする主婦も何人かいらっしゃいます。こうした産休や育休、さらにその後の時短勤務など、レックにはライフステージに合わせた制度がしっかりしているので、将来に不安なく働けることは女性にとっては嬉しい環境です。その分、仕事に集中できるから仕事も楽しく感じられるのだと思います。」
忙しいはずなのに、嫌な顔ひとつせず相談に乗ってくれる
入社してすぐに、キッチングッズのパッケージリニューアルを担当。売り場の雰囲気やお客様の意向が十分につかめていないなか、試行錯誤しながらのデザインだったが、売り場で自分がデザインしたものを見たときの喜びは今でも忘れられない。
「パッケージは、商品のアピールポイントをお客様に伝える重要なツールとなります。店頭では多くの類似商品が並ぶなか、自社商品をお客様に手に取ってもらえるようなパッケージを追求するのが難しい点です」と、佐野さんはいう。
特に新商品は、ターゲット層を設定し、そのターゲットに合った商品名やキャッチコピーなども考えながら、パッケージをゼロからつくり上げていく。そうして自分がデザインしたものがお客様の手に渡り、ささやかながら暮らしを豊かにしていくことは、佐野さんの、グラフィックデザイナーとしての大きなやりがいだ。
その中でも、自ら編み出したアイディアが新商品につながることも、レックの大きな魅力だという。通常、グラフィックデザイナーは商品アイディアを出すことはないが、レックの企画開発本部は、全員に商品アイディアを出すチャンスがある。
そこで佐野さんは、文具系の商品を提案した。デスクワークをする中で不便に感じたことに基づいてひらめいたものだった。そのアイディアを社内の会議でプレゼンし、見事に商品化に向けて推進されることになったのだ。
責任と、何ものにも代えがたい喜びと
こうして商品開発の一部のみを担うのではなく、アイディアから商品が完成するまで携われることは、これまでになかった体験だった。
「アイディアから商品ができるまでを担当させてくれる。この環境は、責任を感じるとともに、本当に何ものにも代えがたい喜びです。グラフィックデザイナーはその仕事柄、こもりがちな面がありますが、ここレックではいろいろな人とコミュニケーションをとりながら、商品がつくり上げられていきます。インダストリアルデザイナーとグラフィックデザイナー、そして開発設計が、ひとつのフロアで働いているので、何か困ったことがあればすぐに聞きに行けるし、何よりみなさんそれぞれ忙しいのに、いやな顔ひとつせず、相談に乗ってくれます。この風通しの良さも、仕事が楽しくなっていく一因だと思います。」
アイディアの段階から愛情をたっぷり注いで育ててきた商品が店頭に並ぶ日が、今は待ち通しくて仕方がないそうだ。